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汐留診療所長 熊谷直大から皆様へ

予防を主体とする質の高い歯科医療によって
すべての患者さんに生涯にわたる健康を

歯を失う原因の8割は虫歯による治療の繰り返しと歯周病の進行です。
虫歯も歯周病も歯の表面で増える細菌バイオフィルムが原因ですが、それにより歯がすぐに失われるわけではありません。
しかし、原因が取り除かれないままでいると発症し、食事ができなくなったり、炎症により痛みが出たりして、治療が必要になります。
原因が取り除かれないまま質の低い治療を受けると、やがてさらなる問題が起こり、治療が繰り返されて歯を失う時期は加速して早まります。
日吉歯科汐留は開業して6年半が経ちますが、この間、来院する患者さんの口腔疾病の原因を取り除き、質の低い治療を受けないようにしながら、治療が必要な際は可能な限り質の高い治療を受けてもらうことで、健康な歯と歯茎を維持する方がたくさん生まれています。
歯と歯茎を細菌感染から守ることができるようになると、歯医者で治療に時間を取られることは少なくなり、いつも良く食事ができて、楽しく話し、笑えて、歯は快適に長く使えるようになり、口腔内で細菌による炎症が少なくなることが、全身の健康につながります。
今、日吉歯科汐留で歯の予防メインテナンスに通う患者さんたちは、6年半前までの治療を繰り返してきた人生と、その後の治療を繰り返さなくなった人生の違いを実感してきているように見えます。
注意しなければならないのは、虫歯と歯周病は細菌バイオフィルムが原因でも、全身状況や環境の違いによって、なりやすい人となりにくい人がいることです。同じ人でも歯によってもなりやすさは異なり、人生においてそのなりやすさは変化します。ですので、生涯にわたって歯の健康を維持することは、そう簡単なことではありません。
その常に変化する“なりやすさ”をメインテナンスを通じて、検査により兆候として捉え、虫歯や歯周病を発症させないようにその人に合わせてコントロールしていくのが私たちの仕事の根幹です。
今まで蓄積されてきた膨大な知見によって、患者さん一人一人が確実に健康になることを支援し、実際に長期的に良好な結果を出すことで、その障害となっていた不合理を患者さんの体験を通して浮き彫りにし、患者さんや診療所を取り巻く周辺環境も患者さんの自然な選択によって良い環境に変えていくことが、私たちの仕事の全体像です。
今後の歯を心配しなくても良い快適な生活は、今のご自身の口腔内がどうなっているかをよく調べ、それを客観的に知るところから始まります。
皆で世界に誇れる口腔健康を当たり前のものにしていきましょう。

令和4年10月10日

医療法人社団 日吉歯科診療所汐留
理事長 熊谷直大

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汐留診療所長 熊谷 直大